2018年4月8日日曜日

自然に成長する教会


今日のメッセージの主題は「自然に成長する教会」です。教会とはいつも言うように、キリストにあって救われ、新しい「いのち」が与えられ、神の家族とされた私たち自身のことです。聖書全体が、神の与えた「いのち」には、成長し、増加し、広がっていく性質、生み出していく力があることを教えています。神の「いのち」が与えられた教会(私たち)が健康であるならば、自然に成長し、増加し、生み出して行く性質があるのです。主イエスも、いくつかのたとえを通してこのことを教えています。
                                       
また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、
夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。
地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。
実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」
(マルコの福音書4章26節~29節)



Ⅰ.種には成長する性質がある


麦を指していると思いますが、主イエスのたとえを要約すると、「種には成長する性質がある」ということです。新改訳では「人手によらず」口語訳では「おのずから」と訳されています。「種は条件さえ整っていれば自然に成長するものなのだよ」と教えておられるのです。もちろん農夫がしなければならないことも語られています。種を蒔くこと、(ここでは直接語られていませんが)手入れをすること、それから収穫をすることです。農夫にできないことがあります。それは、成長させ、実らせることです。パウロもこれと同じことを語っています。

「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」
(コリント人への手紙第一3章6節)



随分前に、近くの家庭菜園を借りて野菜を育てたことがありました。小さな子どもたちといっしょに二畳ほどの畑を耕して肥料を撒き、トマト、ナス、かぼちゃなどの種を植えました。最初のうちは面白くて毎日のように足を運んで成長を見届けていたのですが、そのうち、忙しさにかまけて、何週間かほったらかしにしてしまいました。しばらくぶりに畑の様子を見に行ってみると、きれいに手入れされた畑の中にあって、我が家の畑だけがジャングルのような有様でした。雑草が伸び放題、かぼちゃの弦が他の畑を侵略して、カオス状態でしたが、野菜だけは結構立派に実っていました。もちろん手入れをした方が良いに決まっていますが、種には成長する力があることを教えられた経験でした。


さて、教会が始まってからいろいろな模索があり、またいろいろ悩むこともありましたが、一つの思いがいつも支えになっていました。「教会の中に良い関係さえあれば、教会は自然に成長する」という思いです。私たちと神さまとの関係、神の家族とされた私たちお互いの関係が教会の土台であることは言うまでもありません。良い関係を建てあげていくことには努力が求められますが、成長する原動力(神のいのち)が私たちの中にすでに宿っていると聖書は教えています。そこに励ましがあり、希望があります。


実は、今日のメッセージのタイトルである「自然に成長する教会」は、クリスチャン・シュヴァルツという方が書いた本のタイトルです。サブタイトルは「健康な教会への8つの不可欠な特質」となっています。シュヴァルツ氏は文化、言語、教派の異なる世界各国のたくさんの教会を調査し、この著書の中で成長し実を結んでいる教会の特徴を8つにまとめて分析しています。ただし、成長するとは必ずしも大教会になることを意味してはいません。むしろシュヴァルツ氏は、メガ・チャーチの成長よりも、ミニ・チャーチの増殖の方が実を結んでいることを指定しています。一つひとつの内容に深く踏み込むことはできませんが、簡単に触れて、私たちの教会の現状に照らし合わせていっしょに考えてみたいと思います。

Ⅱ.健康な教会への8つの不可欠な特質



1.権限を分与するリーダーシップ (Empowering Leadership)

権限を与えられた少数のリーダーが大部分の責任を負い、多くの奉仕を担うのではなく、次のリーダーに権限を分与し、弟子作りのために、また増殖のために優先的に時間を投資している。



2.賜物を活かすミニストリー (Gift-oriented ministry)

メンバーの賜物が豊かに用いられている。責任ある奉仕であっても、それを楽しめる。



3.霊的なパッション (Passionate spirituality)

メンバーが教会に所属感を持ち、お互いに関心を持ち、パッションを持って仕えている。



4.機能的な体制 (Functional structures) 

教会のそれぞれのミニストリーにリーダーがおり、教会として一致があり、連携がとれている。



5.生き生きとした礼拝 (Inspiring worship services)

メンバーにとって共に集まって礼拝することが喜びである。また、日常生活と教会生活が分離していない。


6.全ての面で仕え合うスモール・グループ (Holistic small groups)  

個人的な問題を安心して分かちあい、祈りあえるスモール・グループがある。スモール・グループの増殖を意識的に進めている。



7.ニーズに目を向けた伝道 (Need-oriented evangelism)  

メンバーが置かれているコミュニティー(家族、地域社会、学校、会社など)との関係を大切にして、キリストを証しするように励ましている。また、周囲の人々の必要、地域社会の必要に積極的に答えようとしている。



8.愛にあふれた関係 (Loving relationships)

メンバーが神の家族としてのお互いの関係を楽しめる。教会に笑いがあふれている。



さて、上の8つの点で自己採点したとしたら、何点くらいつけられるでしょうか。弱い部分を改善し、良い部分はさらに伸ばしていきたいと願います。具体的に何ができるのか考え、実行していくことが大切です。このような関係を築けるならば、教会は自然に成長し実を結ぶと信じます。